豊胸の手術のなかでも、人工乳腺法が一般的です。その人工乳腺法で最も有名なのがシリコンジェルのバッグで、それ以外にもハイドロジェルバッグや、生理食塩水バッグ、コヒーシブシリコンバッグ、CMCジェルバッグ、バイオセルバッグなどの種類があります。ちなみに、シンデレラバッグとは、フランスでの使用率がトップのバッグです。CMCバッグとは、天然水溶性物質であるCMCを生理食塩水と混ぜたものです。このCMCは美容室で、トリートメントとしても使用されています。CMCバッグは安全性が高いことで知られています。
豊胸の手術に使用されるバッグで一番多いシリコンジェルバッグの進化系がコヒーシブシリコンバッグで、高分子ポリマーと、生理食塩水を混ぜてジェル状にしたものです。やはり質感が違うんですかねー。バイオセルバッグは、中身がコヒーシブシリコンで、バリアコートと呼ばれる3層構造の耐久性の高いバッグです。これらの多様なバッグはクリニックによっても名称がさまざまなので、カウンセリングの際にドクターと相談して決めましょう。
豊胸の手術に使用されるバッグの中身について、おはなししましたが、さらにバッグ自体の構造によってもバッグの種類は分かれます。大きく分けると、スムースタイプ、テクスチャードタイプがあります。
豊胸のバッグのスムースタイプとは、バッグと体内で作られた被膜が密着しやすくて、被膜がだんだん厚くなり硬くなって縮んでしまう「カプセル拘縮」が起きやすく、マッサージをまめに行わなくてはなりません。続いて、テクスチャードタイプというバッグは、バッグの表面に凹凸があるタイプを指し、スムースタイプよりも現在では一般的なタイプです。凹凸があるため、体内で作られた被膜と、バッグの密着性を弱めてくれるので、間にスペースができ、カプセル拘縮が起きづらく、マッサージの必要性がスムースタイプに比べて低いようです。このことから、スムースタイプよりも現在では多く使用されているようです。
豊胸の手術に使用されるバッグのタイプをご紹介しました。わたし豊胸手術を受けたことのない人間は、こういったバッグの種類を知りません。知ればしるほど、奥が深いものなんですね、豊胸手術って。