豊胸のはじまりとは

豊胸のことを語るにあたって、まずはじめに、わたしたち人間がどれくらい前から豊胸手術を行っていたかご存知でしょうか?それは、わたしも今回はじめて知ったのですが、わたしにはとても見当がつかないくらい、昔のことでした。

豊胸のための手術が、はじめて行われたのは、1920年ごろだと言われています。ちなみに、1920年ごろの日本は、大正時代で、1923年には関東大震災がありました。また、1926年には、大正から昭和へ年号が変わっています。日本のそのころのファッションというと、「モボ・モガ」という言葉で表現されています。モダンボーイ・モダンガールのことで、西洋文化の影響を受け、新しい流行や風俗に表れた、流行最先端の若い男女のファッションを指してこのように呼ばれていました。このころから、着物文化から、洋服へとファッションは移り変わっていったのです。ちなみに、はじめのころの女性の洋服はというと、アッパッパと呼ばれるワンピースのような簡易服だったようです。

豊胸とは、ちょっと関係ない話になってしまっていますが、当時の様子を想像していただきたいので、ご説明します。1920年代のヨーロッパでは、コルセットを取り除いたファッションがこのころに盛んになりました。それは、ご存知ココ・シャネルの手によってデザインされたものでした。さらに、エジプトでミイラが発掘されたことから、エジプトブームが起こり、古代エジプトのデザインがファッションにも取り入れられました。

豊胸がはじめて行われたのが、このころのヨーロッパだと言われています。しかし、驚くべきことに、医者の手で行われていたわけではなく、素人の手で行われていたようなのです。

豊胸の手術について、当時のヨーロッパで使用されていた材料はというと、パラフィンでした。パラフィンというのは、石油からできている物質で、白色透明の固体です。クレヨンやろうそく、マッチなどに使用されているものです。このようなものを自分の身体に入れようと思うなんて、とんでもないと思いませんか?相当悪影響なんじゃないかなーと容易に想像できますよね。考えただけでも、怖いです。